保険の見積もりはなぜ必要か?取り方や注意点について徹底解説!

保険を選ぶ際にもっとも気になるのは、保険料のことではないでしょうか?

同じ保障内容だったら、保険料が一番安いところを選びたくなりますよね?

保険料を上手に節約するなら、一つの保険会社に限らず数社の見積もりを比較するのが良いでしょう。

でも安ければいいというものでもありません。

大切なのは自分に合った保険なのかを定期的に見直す必要があります。

この記事では、自動車保険と生命保険を例にとり、見積もりを取るうえでの注意点やポイントを詳しく解説していきます!

ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

保険の見積もりを取ることはなぜ必要か

保険の見積もりを取るときは、保険を見直すタイミングです。

自動車保険と生命保険を例にとり、それぞれどのような理由で見積もりを取るケースがあるのか見ていきましょう。

自動車保険の見積もりを取る理由

保険会社ごとに料率を改定している

自動車保険は、保険会社ごとに毎年度保険料率を改定しています。

膨大なデータを基に事故割合を算出して、それに応じた料率を取り入れています。

ある保険会社で契約している「35歳男性」は事故が多かったが、別の保険会社社で契約している「35歳男性」は事故がほぼなかった場合、後者の保険会社の料率は下がります。

このように、年齢のほかにも車種や地域などで、車のリスクは日々見直されているため、昨年高かった会社の保険料が今年見積ったら安くなったというケースも起こりえます。

年齢が上がったタイミング

運転手の年齢が上がっていけば、保険料は安くなります。

自動車保険の割引制度のうちの一つが「年齢条件」です。

年齢条件とは、補償する運転者の範囲を年齢で限定することによって、一定の割引を受けられる仕組みのことです。

年齢条件には「年齢を問わず補償」、「21歳以上補償」、「26歳以上補償」のような区分を設け、保険会社によっては「30歳以上補償」、「35歳以上補償」などもあります。

普通は年齢が若いほど事故を起こす確率が高いので、保険料も若い年齢まで広げた場合の条件の方が高くなります。

保険会社によって年齢条件が変わってくるので、自分の年齢が上がったタイミングにマッチする年齢条件の保険会社に乗り換えると、保険料はかなり安くなるでしょう。

走行距離の変化

走行距離が変わっても保険料が変わります。

走行距離に応じて保険料が変わる自動車保険の多くは、通販型と呼ばれインターネット上で契約をする保険会社で販売されています。

走行距離が短いという人は、走行距離が長い人に比べて車を運転している時間が短いということになるので、事故に遭うリスクが低くなると考えられます。

逆に走行距離が長い人ほど車を運転している時間が長いので、事故に遭うリスクが高くなると判断されるわけです。

たとえば、車の使用頻度が変わって、年間の走行距離が短くなったりした場合は、保険料が格段に安くなる可能性があります。

使用目的の変化

使用目的が変わっても保険料が変わります。

使用目的は「日常・レジャー」、「通勤・通学」、「業務」の3種類となっており、保険の契約時や更新時には、契約者が自動車をどのような目的で使用するのかについて告知する必要があります。

これは、使用目的によっては走行距離や運転頻度が変わることで、事故に遭うリスクが変動するためです。

「以前は通勤に使っていたけれども、引っ越したことによって、車を日常の買い物程度にしか使わなくなった」といった場合には、保険料は安くなります。

家庭状況の変化

たとえば、「75歳の家族が免許を返納し」「同居していた28歳の息子が結婚して別居した」といった家庭状況の変化があれば、保険料は安くなります。

逆に「同居の18歳の息子が免許を取得した」といった場合は、保険料は当然上がります。

また最近では、世帯構成の変化やライフスタイルの変化などにより「家族限定」の特約を廃止する傾向が高まっています。

代わりに「本人限定」の特約を新設する保険会社が増えつつあるので、運転者をどのように限定するか検討してみるのも必要かもしれません。

生命保険の見積もりを取る理由

ライフステージの変化

ライフステージに変化があれば、必要な保障内容をしっかり検討して、無駄のない保険契約ができるように見直しが必要です。

一般的には、以下のようにライフステージが変化するタイミングが考えられます。

結婚や出産

結婚や出産は、保障内容を見直すタイミングに適しています。

なぜなら、家族が増えると万が一亡くなってしまった場合に必要となる保障額も変化するため、これまで通りの保障内容では足りなくなる可能性があるからです。

家族が増えた際には、万が一ご自身が亡くなってしまった場合に備えた保障が受けられるように見直しが必要です。

子どもの独立

子どもが独立すると、教育資金への不安が解消されます。

その分、必要な死亡保障の金額も減少するため、見直しのタイミングとしては外せないタイミングです。

一方で子どもが独立した後は、自分の医療費やセカンドライフに向けた準備が大切になります。

生命保険を見直しして備えておく死亡保険金を減少させる一方で、医療保障や老後資金の準備などを充実させておくのが定石です。

転職や退職

転職や退職により収入に変化した場合も、生命保険の見直しをする必要があります。

収入に合わせて万が一に備えた必要保障額や支払える保険料の額が変化するためです。

たとえば、保険料負担を抑えるために必要な保障を受けることができていなかった場合でも、転職等で収入が上がって保障を充実させられる可能性があります。

保障が充実すればそれだけ後に遺された家族たちは助かります。

保険の更新時期

ライフステージが変化すること以外に、加入している保険の更新時期に見直しをすることも大切です。

生命保険は多くのケースで更新をした後の保険料は上がります。

更新後の保険料の負担が大きいと感じたり、保障内容と保険料のバランスが釣り合っていないと感じたりした場合は、見直しのときです。

保険の見積もりを取るポイント

ここまでは保険の見積もりを取る必要性について紹介してきました。

では、保険の見積もりを取るときは、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

ここからは、保険の見積もりを取るポイントについてお伝えします。

他の保険会社を参考する

自動車保険であっても生命保険であっても、他の保険会社の保障内容を比較してみることは、保険の見直しには重要なポイントです。

もちろん、比較した結果が、今の加入中の保険会社の中で対応できればそれが一番楽ですが、場合によっては他を探すのに苦労した分以上のリターンがあるかもしれません。

そのため、他の保険会社の保障内容を眺めてみるのもよいものです。意外な保険会社が見つかることもあるので、ぜひ試す価値はあります。

また、一般的にダイレクト型(通販型)は代理店を介さないため、より保険料が安くなっています。

とはいえ通販型保険と一言にいっても、年齢や保障(補償)内容などによって保険料は変わってくるため、どの保険会社が最も安いとは一概にいえません。

特に保険料を節約するのなら、一つの保険会社だけではなく、数社の見積もりを比較することをおすすめします。

条件を揃えて見積もりを取る

ダイレクト型(通販型)保険は、インターネット上で簡単にで見積もりをとれます。

最近では、代理店型保険もインターネット上で見積もりを取れるところも増えてきました。

自分にとって必要な保障(補償)額を事前に決めて、条件を揃えて見積もりを取ることが大切です。

たとえば自動車保険ならば「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害補償」「車両保険」を決めます。

「搭乗者傷害」「自損事故」「無保険車傷害」は、保険会社によって有無が異なる上「自損事故」と「無保険車傷害」の保険金は決まっている会社がほとんどです。

保険ごとの保険金額は、項目の都度入力するという具合にすれば良いでしょう。

自分にとってどのような補償が必要なのかを理解し、その上で比較をしましょう。

常に最新の状況を確認する意味でも、見積もりはとても大切です。

保険の見積もり方法と注意点

具体的な見積もり方法について、比較サイトのメリット・デメリットや使い方、また保険会社個別の見積もりについても解説していきます。

比較サイト利用のメリット・デメリット

インターネット上には多くの比較サイトがありますが、利用するメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット1:手軽で気軽

移動中などの空き時間や夜中など、いつでもどこでもインターネット環境さえあれば気軽に利用できます。

目の前に販売員もいないため「勧誘される」煩わしさもありません。

メリット2:一括見積が便利

複数の保険会社に行かなくても、年齢・保険内容・金額などを入力するだけで一括して見積を取ることができるので大変便利です。

毎月の保険料の概算額や自分が希望する保障(補償)を取り扱っているかどうかなどが一目でわかります。

サイトによっては数十社も扱っているところがありますが、その中から自分に適した会社を絞り込むことができます。

デメリット1:保険を説明する専門家がいない

保険内容について説明する人がいないため、「よくわからない」「わかったつもりが誤解していた」という危険性はあります。

比較サイトでは情報の紹介スペースに限りがあるので、全ての条件が明記されているわけではありません。

また、「医療保険」「介護特約」など名称は同じでも保険会社によって支払条件やタイミングなどは異なるため、注意して確認する必要があります。

デメリット2:保険会社独自の特約が反映されない

「がん診断給付金のみで300万円」や「死亡保障のみで1,000万円」といった単品販売の保険はともかく、総合的な生命保険には保険会社独自の特約が数多く用意されています。

比較サイトには、どの保険会社でも販売しているような有名な特約は明示されていますが、保険会社独自の特約は名前しか反映されません。

特約の詳細な保障内容までがわからないといったことがあり得ます。

その結果、本当に必要な特約を見落としてしまったり、不要な特約をつけてしまうおそれがあります。

デメリット3:細かい金額設定ができない

本来は、保険はそれぞれの生活スタイルに合わせて期間や金額などを設計します。

「がん保険が死亡保障を兼ねているから、単独の死亡保障額はこのくらい」、

「末っ子が成人するまでは死亡保障を大きくしておいて、その後は介護保障に切り替える」

などといったように、1年単位、1,000円単位で細かく設計します。

一括見積では、そこまでの詳細な設計をできるものはありません。

保障は「自分のケース」で設計しなければ意味がありません。

一般的な平均値では、万が一というときに役立たない可能性もあります。

個別見積もりを取る

比較サイトの利用は「たくさんある保険会社から数社に絞り込む」ために便利な手段であることがわかりました。

一方で、比較サイトの情報だけで加入を検討するには、情報量が少なすぎるということにも気づかれたことと思います。

3~5社程度の数に絞り込めたら、最後には個別見積を取って比較しましょう。

各保険会社の公式サイトでは、保険料をシミュレーションできます。

保険会社独自の特約などに対応したシミュレーションを行ってから、改めて検討するほうが安心です。

まとめ:定期的に見積もりを取りましょう!

この記事では、保険の見積もりを取る必要性、取り方や注意点について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

比較サイトは、保険商品のラインアップを網羅的に知るのにとても便利です。

気になる保険の種類や興味のある項目から進んでいくことで、今の自分に必要な保険を見つけることができるかもしれません。

さまざまな保障内容や金額を知ることで、現在の保険を見直すきっかけにもなることでしょう。

最近では個別会社の公式サイト上でも、便利に見積もりを取ることができますので上手に活用できます。

より詳しい内容を知りたい場合などは、保険ショップに出向いて見積もりを取るのもいいかもしれません。

保険の専門家が対面で丁寧にアドバイスをしてくれます。

自分のライフスタイルに合わせて、保険を適切な状態に保つためにも、定期的に見積もりを取りましょう。